
注意すべきことは?
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
・建売住宅の内覧会とは?
・内覧会で注意すべきこと
・実際の内覧会の様子
本記事の信頼性
2020年6月に建築前の建売戸建を契約しています。
・内覧会に関する専門家の記事10記事以上
・2020年11月末に内覧会を経験
今回は、「建売住宅の内覧会(施主検査)で注意すべきこと」をご紹介します。
目次
1.建売住宅の内覧会とは
(1)内覧会とは?
建売住宅の「内覧会」とは、建物の出来上がった後に引渡しまでの間に行われる「施主検査」です。
「内覧会」という言葉から、単なる見学会を想像してしまいますが、全く異なります。
確かに、出来上がった建物のお披露目の意味はありますが、「傷・汚れ・設備の不具合など」の責任範囲の明確化が主旨となります。
(2)ハウスメーカーの営業担当からの説明は?
内覧会についての詳しい説明は、ハウスメーカーの営業担当からはありません。
戸建を購入した友人5名にヒアリングしましたが、営業担当から説明されるケースは確認できませんでした。
私自身においては、営業担当から内覧会の案内もなく、こちらから聞くまで内覧会の日程すら調整いただけない状況でした。
当然、「傷・汚れ・設備の不具合など」の責任範囲の明確化する会である旨の説明はありませんでした。
(3)内覧会で指摘できず入居後の気付いた場合の保証は?
内覧会で指摘できず入居後に気付いた傷や汚れは、直してもらえないことがあります。
設備についても、使い方の問題とされ、無料修理ができない可能性も高いです。
そのためにも、内覧会時に時間をかけて、できる限り気付いた点を指摘することが重要です。
しかし、クレーマーのような要求は、今後の関係を悪化させるだけですので、注意しましょう。
2.建売住宅の内覧会でのチェックポイント
(1)オプション箇所のチェック
建売住宅の場合は、第一にオプションとして発注した内容のチェックをしましょう。
ハウスメーカーが設計した内容以外のため、施主として真っ先に確認すべきポイントです。
私の場合は、玄関キー・カップボードのグレードアップやダウンライト、コンセントの追加などを発注しましたので、指定どおりとなっているかチェックしました。
ちなみに、オプションの詳細はこちらの記事で紹介しています。
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(2)「図面と実際の配置の比較」や「仕様確認」
トイレの向きや、扉の開く向きなど、図面どおりになっているか確認します。
また、コンセントの数や位置、標準照明(最初に設置される照明)やシーリングの位置、網戸があるかなども確認しましょう。
傷や汚れの確認
合わせて、傷や汚れがないか確認し、ハウスメーカーの営業担当に忖度はせず、細かい所も随時指摘しましょう。
実際に生活している訳でないため、使い勝手を調べるのは難しいですが、想像しながらチェックすることがポイントです。
基礎部分の確認
素人では分かりにくいですが、キッチンや洗面所などに設置されている、床下収納から基礎部分もチェックしましょう。
床下の断熱材の状況やひび割れなど、気になるところがあった場合は、指摘しましょう。
(3)水平・垂直になっているかの確認
家の傾きは人体に影響があり、耐震性など構造上の問題にも繋がります。
iPhoneであれば、デフォルトで登録されている「コンパス」というアプリを使用すると、確認することができます。
リビング、ダイニング、洗面所、寝室など、部屋ごとにチェックすることが良いです。
(4)建具の確認
窓や建具(扉など)が、スムーズに開閉できるか確認します。
扉については、ストッパーがあるものが近年だと標準のため、きちんとストッパーが機能するか確認しましょう。
シューズボックスやクローゼット、洗面台なども、開閉できるかや耐久性のチェックも必要です。
(5)設備の確認
電気、水道、ガス系の設備の確認です。
電気
電気であれば点くかどうか通電を確認します。
照明が設置されていない居室が多数あると思いますので、事前にハウスメーカーの営業担当に、入居後に使用できなかった場合は無償修理できるか確認しておきましょう。
水道
水道は、洗面所やバスルームなど、水圧はチェックできるかと思います。
ガス
ガスは引き込まれいないことが多いため、こちらも入居後に修理が必要となった場合、無償対応できるかを事前に確認することが必須です。
3.実際の内覧会の様子
(1)持参したもの
「バインダー、チェックリスト、スマホ(水平器とカメラ代わり)、メジャー、マスキングテープ」を持参し、内覧会に臨みました。
マスキングテープは、傷や汚れを指摘する際に使用します。
(2)所要時間
所要時間は、ハウスメーカーの都合もあり、2.5時間でしたが、確認箇所が多いため、かなりカツカツでした。
窓枠やクローゼットなど、採寸したかったのですが、余裕がなかったため、採寸は別日としました。
(3)指摘箇所
傷や汚れなどを指摘し、合意した箇所に「マスキングテープ」を貼っていき、合計で30箇所程度、マスキングテープを貼付しました。
等間隔に釘跡がある箇所があったため指摘しましたが、仕様の範囲内とのことで、断られた箇所もありました。
私の場合は、傷や汚れ以外の水平でなかったり、建付けが悪かったり、水圧が弱いなど、大きな問題ありませんでした。
しかし、住んでみて気付くことがあると思いますので、直近で予定している3ヵ月点検を待たず、相談する予定です。
それでは、実際に指摘し合意が得られた一例を紹介します。
こちらは玄関ですが、巾木(はばき)が破損しています。
恐らく、何か重いモノを落としたのでしょう。
巾木の破損は賃貸であった場合に、業者側から指摘され請求される箇所になりますので、当然認めて頂けました。
私のハウスメーカーの場合は、ハウスメーカーから業者にそのまま指摘するだけで、追加費用ではないらしく、気になった箇所は、どんどん指摘下さいというスタンスでしたよ。
こちらも玄関です。
上がり框(かまち)部分ですが、木と木の間に隙間があります。
指摘していいか迷いましたが、確認してみたところ、修正すべきとのことで、合意に至っています。
4.まとめ
内覧会とは、「傷・汚れ・設備の不具合など」の責任範囲の明確化する会です。
ここでの指摘が漏れると、有償対応とされてしまう可能性もあるため、しっかり確認しましょう。
多くの方が、一生で最大の買い物になると思います。
内覧会では、臆せず、細かいこともどんどん指摘しましょう。
ただし、相手の人間のため、聞き方は「これは直してもらえますか」と確認スタンスが良いです!
家具や家電を買うとき、傷や汚れがついたものは買いませんよね?
買うなら、値引いてもらいますよね?
家も一緒です!
契約後に値引きは厳しいため、無償で綺麗にしてもらいましょう!
では、また!