
太陽光発電のどれくらい節約できるの?
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
・戸建の太陽光発電の売電の仕組み
・太陽光発電の売電実績
・電気代の節約効果(実績)
本記事の信頼性
2020年12月末に太陽光発電付きの新築建売を購入し、各種手続きを済ませ2021年1月22日から売電をスタートしています。
目次
1.戸建の太陽光発電の売電の仕組み
戸建の太陽光発電の「売電」は、「発電 ー 消費」の計算式で算出されます。
画像の例の場合、「発電3.0kw」ー「消費0.2kw」のため、「売電」は「2.8kw」となります。
画像は4月の晴れの日で15時頃の発電状況ですが、「消費」が「発電」を上回っているため、電気代はかかっていません。
しかし、夜の時間帯は、発電ができないため、電気代が発生する仕組みとなっています。
*蓄電池がある場合は、発電が消費を上回っている際は、電気代はかかりません。
この仕組みと節約のポイントを整理すると以下のとおりです。
ポイント
①消費が発電を上回ると電気代が発生する
<晴れの日のイメージ>
【昼間】発電>消費のため、電気代は発生しない(売電)
【夜】 発電<消費のため、電気代は発生する(電気代の支払い)
→電気代は夜に使用した分だけ発生します。昼間は売電収入が得られます。
月間のトータルで売電が大きい場合でも、消費と売電は相殺されず、電気代の支払いは発生する仕組みとなっています。
そのため、蓄電池がない戸建の場合100%電気代を支払うことになります。
②節約には発電が少ない時に消費を抑え、発電量が多い時に消費をすることが重要
・発電量の多い昼間に「洗濯機の乾燥」や「電気ポットでお湯を沸かす」などすると、電気代の支払いを抑えられます。
2.戸建の太陽光発電の売電実績
太陽光発電のスペック、普段の電気使用スタイルをお伝えしつつ、実際の電気代と売電収入を紹介します。
(1)太陽光発電のスペック
太陽光発電システムは「4.48kw」です。
戸建用太陽光発電の全国の平均積載量は4.4~4.5kWとなっていますので、ごく一般的なkw数です。
(2)家族構成と戸建の日照環境
家族構成は、夫婦、子供(4歳)の3人家族です。
共働きのため、「平日」は、夫婦は会社、子供は保育園をメインに居ます。
最近では、テレワークのため、夫婦のうち1名は平日は自宅で仕事をしていることが多いです。
■電気の使用スタイル(4月)
【平日】「朝一」のエアコン(*)と電気ポットの利用、「夕方・夜」からエアコン(*)、電子レンジ、ドライヤーの使用など *エアコンは寒い日のみ
【休日】「朝」と「夕方・夜」は平日と同様。「日中帯」は電気やテレビの使用がメイン
家の日照環境ですが、高台で南向きのため、4月晴れの日の場合は朝の6時ごろから0.6kw程度発電しています。
11時台の4kwを最大とし、17時まで発電できる環境です。
(3)電気代と売電収入
2021年4月の電気代と買電収入は、電気代「4,182円」、買電収入「7,875円」でしたので、「+3,963円」でした。
4月に入り、日差しが強くなり、日照時間も増えたため、発電量が増えました。
また、暖かくなり、エアコンを使用しない日も数日あったため、消費量も少なく、プラスの収支となりました。
3月は、ご覧のとおりマイナスです。
■3月の収支
・収支:②4,914円 ー ①6,369円 = ▲1,455円
①電気代 :6,369円
②買電収入:4,914円
年間の収支は、プラス予想ですが、データが揃いましたら、記事にしたいと思います。
ちなみに、同じ太陽光発電システム使用している戸建では、「+15,000円/年」と聞いています。
3.【参考】太陽光発電の真実(雨の日でも発電できる)
(1)月別(季節毎)の発電量
1月と4月の発電量の違いです。
雨の日は大差はありませんが、晴れの日は、日平均で「10kw」も違います。
■晴れの日の発電量の平均
・1月:15kw/日
・4月:25kw/日(+10/kw)
この差の理由は、「日照時間」と「日差しの強さ」です。
■日照時間と日差しの強さの比較
<日照時間>
・1月:7時〜16時(9時間)
・4月:5時〜17時(12時間:+3時間)
<日差しの強さ>
・1月
9時:2kw
12時:2.7kw
15時:11kw
・4月
9時:3.2kw(+1.2kw)
12時:3.7kw(+1kw)
15時:2.2kw(+1.1kw)
以上のデータから、春夏(4月〜9月)は発電量が多く、秋冬(10月〜3月)は発電量が少ないと言えます。
(2)4月実績で見る天候による発電量の違い
「晴れ」と「雨」の発電量の違いです。
「日照時間」や「日差しの強さ」が全く異なりますので、「24.5kw(29.5kwー5kw)」と大きな差となっています。
私として、驚きだったのは、一日中雨が降りっぱなしでも、発電していることです。
しかも、その発電量も想像以上でした。
雨の日の電力消費量の「10.9kw」に対し、発電量は「5kw」と半分近く賄うことができています。
雨でも、太陽光発電は活用できると言えます。
まとめ
初期費用はかかりますが、太陽光発電システムは、電気代の節約効果は非常に大きいです。
晴れでも雨でも、常に発電し続けます。
日照時間が長く、日差しの強い、4月〜9月の春夏は、「発電>消費」となるため、多くの買電収入を得ることができます。
10月〜3月は、発電量は少なくなるものの、買電収入が得られなかった場合でも、電気代を非常に安く済ませることができます。
3月実績では、実質の電気代を1,000円代で済ますことができました。
年間トータルでは、利益を出すことが可能です。
戸建の太陽光発電システムの導入に迷われている方に、お役に立てましたら、幸いです。
では、また!