
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
・引越業界の闇を理解しよう
・契約後のキャンセル(解約)を無料で行う方法とは?
本記事の信頼性
・引越を6回経験しています。
・契約後のキャンセル(解約)については、2020年11月に実際に経験しています。
今回は、「契約後に引っ越しをキャンセル(解約)する方法」をご紹介します。
営業の口車に乗り契約してしまっても、泣き寝入りは不要です。
仮に、段ボールを受け取ってしまった場合でも、無料でキャンセル(解約)できます!
目次
1.引越業界の闇
(1)電話見積もりはせず、必ず訪問見積
電話で詳細に荷物量を伝えても、必ず訪問見積を勧めてきます。
「荷物量の相違からくるトラブルを防止するため」と
どこの業者もそれっぽい理由を述べ、訪問したがります。
それは、訪問見積で居座り、その場で契約させる戦法に繋げるためです。
(2)初回の見積金額は必ず1.5~2倍以上
初回の見積提示は、必ず相場金額の1.5~2倍以上で提示されます。
なぜなら、インターネットである程度情報は収集できますが、時期や荷物量での相場は、客側では分からないためです。
自社利益だけを追求し、足元を見て高めの見積金額提示が一般的です。
事実として、初回見積は「16.4万円」での提示でしたが、最終的には「8.8万円」となりました。
引越を経験している友人に聞いても、やはり手法はどこの引越業者も同じで、相場の1.5~2倍で提示してきます。
(3)居座り商法
「他者を含め検討するため、一旦見積もりだけ置いていって」と伝えても、引き下がらず「じゃあ、料金を下げますが、即決での金額が一番安くできる金額です。今決めて下さい。」などとゴリゴリ契約するまで居座る商法が、業界共通の手法です。
3社訪問見積を経験しましたが、全て居座ります。
また、どの業者も「自分には決定権がないため、金額は会社に確認する」と演出を行います。
引越の営業担当として、数百回~数千回の見積対応を経験しているため、決着できる金額は、確実に予め分かっています。
もし、本当に分かっていないなら、向いてないですね。。
このように、演出も交えながら、居座り続けます。
(4)他社の悪口
居座り商法の中で、必ず検討している他社の悪口を言います。
「A社は、引っ越し作業員がバイトしかいない。」
「B社は、小さな会社過ぎて、サービスが良くない。」
「他社の見積もりは検討するまでもない。」
「C社は、引っ越し作業中のトラブルで訴えられている。」
これも契約させるための営業トークの一環なのでしょうが、興味のない悪口を聞かされ嫌な気分になります。
逆効果ですよね。。
(5)ダンボール置き去り作戦
引越において、書面での契約はありません。
では、どうやって料金を発生させる契約するのか?
これが「段ボール置き去り作戦」です。
段ボールは、使ってしまうと買取義務が発生しますし、使用していなくても、返却には返送費用がかかります。
この負担を狙い、契約から逃れられないようにするために、段ボールを置き去りにしたがります。
2.キャンセル(解約)方法
「引越業界の闇」に巻き込まれても大丈夫です。
ダンボールを置き去りにされても、無料でキャンセル(解約)できます。
まずは、大まかにキャンセルのルールを解説します。
引っ越し業者によって異なる内容もあるため、ご自身が契約した引っ越し業者のHPにて確認下さい。
(1)キャンセルのルール
①引越日の2日前からキャンセル料発生
引越日の2日前から料金が発生します。
<依頼した側の都合によるキャンセル料>
・前々日で見積書の運賃及び料金の20%以内のキャンセル料
・前日で見積書の運賃及び料金の30%以内のキャンセル料
・当日で見積書の運賃及び料金の50%以内のキャンセル料
上記の決まりについては、国土交通省が定めた「標準引越運送約款」の第21条に「解約手数料又は延期手数料」についての記載があり、法律で認められているものです。
②引越し以外の専門業者へのキャンセル料
引越の際に、洗濯機やエアコンの取り付けを依頼する場合があるかと思います。
こちらの作業については、引っ越し業者からすると「外注」となります。
その外注先業者に損失があった場合は、キャンセル料が請求されることがあるようです。
③ダンボールやガムテープの買い取りや返却費用
ダンボールやガムテープなどの資材には、とても注意が必要です。
無料サービスと謳いつつ、段ボールがまとめられている紐を切ってしまっただけで、使用と見なされ、買い取りになることが一般的です。
また、未使用の場合にも、返却費用が自己負担となるため、要注意です。
(2)キャンセル(解約)する方法
①他社のコールセンターに電話する
まだ見積を行なっていない引越業者のコールセンターに電話をします。
冒頭に必ず以下のとおり、現在の状況と希望を伝えましょう。(それぞれの状況によって伝えるべきことは、アレンジ下さい)
・ダンボールを受け取り、既に契約している
・10万円で契約しているが、高いため、8万円以下にしたい
・引越業者側でダンボールの返却対応や価格下げられないなら、契約しない
これらを伝えると、見込みのない引越業者を弾くことができます。
私は、以下のとおり見込みのない業者を弾くことができ、無駄な時間を省くことができました。
・AS社:「それより安くできない」と電話で断られる
・AK社:「安くできる可能性があるため訪問する」
②訪問見積もりの冒頭にも要求を伝える
訪問見積もりの冒頭にも、以下のとおりコールセンターに話した内容を入れ込みましょう。
・ダンボールを受け取り、既に契約している
・10万円で契約しているが、高いため、8万円以下にしたい
・引越業者側でダンボールの返却対応や価格下げられないなら、契約しない
冒頭に希望を伝えることで、無駄な労力を削減することができます。
③最終的に契約する引越業者の担当に解約の電話をしてもらう
見積の結果、安くなった場合は、契約した引っ越し業者への解約連絡を行います。
ちなみに、私の場合の見積金額の推移は以下のとおりです。
訪問見積金額の推移
・1社目 12.3万円
→当初15.4万円も、即決できないと断ったところ、12.3万円となりました。
・2社目 8.8万円 (1回目の契約会社)
→当初16.4万円で、即決11万円と言われ断ったところ、8.8万円となりました。
・3社目 8.1万円 (最終的に契約した会社)
→8.8万円も厳しいとのことで、断ったところ、8.1万円となりました。
キャンセル連絡で無駄に不快な思いをすることのないよう、業者への依頼がお勧めです。
業者としては、契約を取りたいため、応じてくれます。
流れは以下のおとりです。
コールセンターに電話
・営業だど過度な引き止め、場合によってはキレ出しますので、必ずコールセンターに電話します。
キャセル理由は「知人の会社と契約」
・「知り合いの業者と契約することになった」という理由ですと、角が立たずに断れます。
・業者としては、いくつかパターンを持っていますので、トラブルにならない言い方で進めるよう依頼しましょう。
これで、解約電話は完了です。
④最終的に契約した引越業者に他社から受け取ったダンボールを返却してもらう
最後に、必ず最終的に契約した引越業者に、他社から受け取ってしまったダンボールを返却してもらいましょう。
繰り返しになりますが、訪問見積の冒頭で必ず「ダンボールを返却できないなら、契約しない」と伝えることが重要です。
業者にお願いできないと、返却費用は自己負担となってしまいます。
必ずその場で、不足なくダンボールを業者に渡しきりましょう。
以上で、解約手続きはばっちりです。
3.まとめ
高い金額で契約してしまっても、泣き寝入りは不要です。
ダンボールを受け取った場合でも、紐を切ってしまったり、使用してしまったりしなければ、無料でキャンセル(解約)できます。
キャンセル(解約)の流れは、以下のとおりです。
①他社に見積もりの電話をする
②電話時に既に契約済みであること、ダンボールの返却と要求金額に応えられないなら、訪問不要と伝える
③訪問見積で、納得できる金額なら契約し、解約の電話をかけてもらう
④必ずダンボールをその場で渡し、返却するよう再度伝える
以上、「契約後に引っ越しをキャンセル(解約)する方法」でした。
では、また!