
どうすれば、快く動いてくれるだろう?
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
・人を動かす3原則
本記事の信頼性
・デール・カーネギー著「人を動かす」を紹介します。
・1939年に発売され、世界1,500万部売り上げた歴史的ベストセラーです。
・ビジネスマン問わず必読の1冊となっています。
1.人を動かす3原則
(1)盗人にも五分の理を認める
■主旨
人を批判も非難もせず、苦言も言わない。
■理由
人を批判すると、自分の首を締めることになるからです。
人は間違いを指摘や批判をされたときに、素直に反省するようできていません。
相手には相手なりの正義があり、自分の行いが正しいと思っており、反撃に合うためです。
人は、論理ではなく感情で動きます。
■具体例
ニューヨーク犯罪史上稀に見る殺人犯の二丁拳銃のクローレーの事例です。
彼は、職務質問してきた警察官を撃ち殺し、その後、銃を奪い何人もの警察官を殺めました。
死刑になる前に彼は「自分の身を守っただけのことで、こんな目にあわされる・・・」と言葉を残したようです。
犯罪者は自分の犯罪を正当化し、それが悪いと思わず、批判するものへ敵意を向けていきます。
■具体的な行動方法
人を非難する代わりに理解するように努めましょう。
そうすれば、寛容や好意も自然に生まれます。
カーネギーは「どんな馬鹿でも批判したり、非難や不平を言うことはできる。そして、大抵の馬鹿はそうするのだ。」との名言も残しています。
人は論理ではなく、感情で動く動物であると心得、批判するのではなく理解に努めることで、相手を動かすことができます。
(2)重要感を持たせる
■主旨
嘘偽りなく心の底からほめる。
■理由
褒めることで、「自ら動きたくなる気持ち」を起こせるからです。
人は「賞賛されたい・認められたい」と考えています。
いわゆる「承認欲求」が行動の源泉となっています。
そのため、嘘偽りのない心からの賞賛を送り、「重要な存在である」と思わせることが大切です。
■具体例
鉄鋼王カーネギーは、史上6番目の大金持ちと言われています。
そんな彼は、墓碑のラストメッセージに、
「己より賢明なるものを自らの周りに置くことを心得たるものここに眠る」
と残しています。
死んでもなお、相手をほめることに徹しています。
周りの人を褒め、自身の意のままに人を動かした結果、史上6番目と言われる金銭的大成功を収めています。
■具体的な行動方法
人をよく観察し、良いところを心の底から、ほめましょう。
人は誰しも人よりも少し優れた能力を持っています。
自分自身と相手を比べ「優れているところ」や「尊敬できるところ」などを見つけます。
些細なことでも、具体的にほめることで、承認欲求を刺激できます。
また、「あなた”しか”できない。あなた”なら”できる。」と伝えることでも重要感を持たせられ、相手の行動を変えることができます。
(3)人の立場に身を置く
■主旨
相手のメリットを提示する。
■理由
人の立場で考えられなければ、相手のメリットを提示できないためです。
多くの人が自分中心に考えてしまいます。
主語を「私」から「あなた」に変え、相手が望んでいるものを提示することが大切です。
■具体例
【例1】
イギリスの元首相のロイドは「釣り針には魚の好物をつけろ」との名言を残しています。
自分の好きな食べ物では、魚は釣れません。
相手の立場に身を置き、ミミズを釣り針につけるからこそ、魚を釣ることができます。
【例2】朝食を食べない娘
娘の好きなことは、母親を真似ること。
朝食の準備をしてみたらと、お皿の盛り付けを任せた。
すると、ほらみんな食べなさいと、自然と朝食を食べ始めた。
【例3】掃除をしないガソリンスタンドの店長
最新設備のガソリンスタンドに連れて行った。
店長は、綺麗で整備されたガソリンスタンドに感銘。
すると、自店舗の掃除をするようになった。
■具体的な行動方法
「相手が望んでいるものは何か?」
「相手が動きたくなることは何か?」
これらを見つけて、提示するようにしましょう。
メリットを提示することで、自発的な行動を促すことができます。
2.まとめ
人を動かすには、3つの原則があります。
①批判しない
・批判をせず、相手を理解することに努める
②ほめる
・相手を理解したうえで、重要感を持たせるため、心の底からほめる
③メリットを提示する
・褒めたうえで、相手が望んでいるものを何かを見つけ、メリットを提示する
どれも特別なことではなく、小さな子どもでも分かる当たり前なことです。
しかし、多くの人ができていません。
だからこそ、世の中は、人間関係の悩みに溢れています。
常に意識して徹底できれば、人を動かすことができます。
では、また!