
いつでも、論理的に考えられるようにするにはどうしたらいんだろう。
という疑問を解決できる記事です。
ここで解説する「論理的思考力を高める方法」を理解・実践すれば、論理的思考力を高められ、ビジネスに役立てることができます。
なぜなら、一流経営者であり、MUPカレッジというオンラインスクールを運営する「竹花貴騎さん」が実践する手法だからです。
では、さっそく行きましょう!
目次
1.「フェルミ推定」で論理的思考力を鍛える
論理的思考力を高めるには、まずは日常的に「フェルミ推定」で鍛えることが重要です。
「フェルミ推定」をご存知ない方は、まずはこちらの記事をご覧ください。
[blogcard url="https://mylifeplussquare.com/logical-thinking/"]
2.「データを基に判断する力」で論理的思考力を高める
(1)自分を疑う力
論理的思考には、「自分を疑う力」が必要です。
なぜなら、みんな自分を中心に考えてしまうからです。
人類の歴史を見ても、如何に自分中心で考えてきたが分かります。
これは、天動説と地動説の時代まで遡ります。
天動説と地動説とは
天動説
・地球は宇宙の中心にあり、周りの天体が動いている
地動説
・宇宙の中心は太陽であり、地球はほかの惑星とともに太陽の周りを自転しながら公転している
天動説は、紀元前4世紀から16世紀まで、コペルニクスが地動説を唱えるまで盲目的に信じられていました。
自分の見える視野が決して正しくないと自分を疑い、自分の視点ではなく「顧客の視点」を最重要にしましょう。
(2)ドラマチックに見てしまう本能を疑う力
人は物事をドラマチック化してしてしまう習性があります。
突然ですが、こちらの質問の答えを考えてみて下さい。
第一問
世界中で極度の貧困にある人の割合は、過去20年間でとう変わったでしょうか?
A.約2倍になった
B.あまり変わっていない
C.半分になった
第二問
世界中の1歳児で予防接種を受けられている割合はどれくらいでしょうか?
A.20%
B.50%
C.80%
答えは、いずれも「C」です。
正解できましたでしょうか。
同じ問いを「大学教授、医師、弁護士」など、学が高い人にも質問してみても、正答率は変わらず「10%」だった研究結果があります。
これは、人が物事をドラマチックに見てしまう習性があるためです。
ドラマチック化して見てしまう習性(本能)中に、以下のとおり2つの危険な思考があります。
①分断思考
②ネガティブ思考
物事をドラマで見てしまうと、本質を見失ってしまいます。
本質を見失わないよう、「①分断思考」、「②ネガティブ思考」それぞれの特性と対処法を解説していきます。
①分断思考を疑う力
分断思考とは、「物事を二つ分断してしまう思考」のことです。
「金持ち・貧乏」、「先進国・途上国」、「サラリーマン・フリーランス」のように、二つに分断してしまう思考です。
しかし、この世界は単純に二つに分断することはできません。
例えば「金持ち・貧乏」ですが、金持ちと貧乏の二極である訳がありません。
日本はむしろ総中流社会であり、圧倒的に中間層が多いです。
物事は、白と黒に分けられず、白から黒の幅の間にはグレーゾーンがあることが、本質です。
分断思考を疑い、グレーゾーンがあることを見落としてはいけません。
②ネガティブ思考を疑う力
「ネガティブ思考」とは、物事はどんどん悪くなる思い込んでしまう思考です。
「環境破壊」、「飛行機事故」、「感染症・飢餓」のように、ネガティブに考えてしまうことです。
ネガティブ思考もまた、本質を見落としてしまう思考です。
例えば、「飛行機事故」を見てみましょう。
飛行機事故数
年間2,000件程度から年間10~20件程度と、圧倒的に減少しています。
しかし、メディアは「悲しむ映像」や「被害者のストーリー」にフォーカスします。
出典:NEWS PICKS
メディアのネガティブセンサーは、至る所にあります。
2018年12月にソフトバンクの通信障害が起きました。
メディアは、あたかも通信障害により、5日間で1万件以上の解約があったと報じました。
この報道をデータに基づき判断すると、通信障害の影響ではないことが分かります。
ソフトバンク通信障害の分析
<事実>
・1億7,000万回線のうち約23%がソフトバンク回線(約3,910万回線)
・年間解約率2%
<解約数の計算式>
【年間解約数】3,910万回線×2%=78.2万/年
【日別解約数】78.2万/365日=2,145件/日
【5日間の解約数】2,145件×5日=10,712件
メディアは、視聴率のため、視聴者の興味・関心を引くことにしかフォーカスを当てません。
感情を動かすことばかりにフォーカスを当てます。
だからこそ、思考停止で情報を受け入れるのではなく、ネガティブ思考を疑い、自分でデータを調べにいき、物事を判断することが重要となります。
3.まとめ
論理的思考力を鍛え、高めるには「フェルミ推定」と「データを基に判断する力」が重要です。
「データを基に判断する力」を身に付けるには、二つの力がポイントなります。
①自分を疑う力
・自分の見える視野が決して正しくないと自分を疑い、自分の視点ではなく「顧客の視点」を持つことが重要です。
②ドラマチックに見てしまう本能を疑う力
・ドラマチックに見てしまう本能の中で、危険な「分断思考」、「ネガティブ思考」を疑う力が重要です。
本質を見落とす危険な思考
「分断思考」:金持ち・貧乏など、二つに分断されると考えてしまう思考
「ネガティブ思考」:飛行機事故は減っていないなど、どんどん悪くなっていくと考えてしまう思考
「自分を疑う力」、「ドラマチックに見てしまう本能を疑う力」を養い、「データを基に判断する力」を身に付け、論理的思考で、ビジネスを優位に進めていきましょう。
では、また!