
ブランディングのメリットは?
という疑問を解決できる記事です。
ここで解説する「ブランディング」を理解・実践すれば、自社の商品・サービスのファンを獲得することができ、ビジネスを優位に進めることができます。
では、さっそく行きましょう!
目次
1.ブランディングとは?
ブランディングとは、相手から「あなたが好きです。」と言わせることです。
つまり、相手をファンにすることです。
では、ブランディングの特性を「集客方法の違い」から、わかりやすく解説していきます!
(1)集客方法の種類(ブランディング=ファンづくり)
マーケティング、アドバタイジング、PR、ブランディングの違いをみていきます。
マーケティング
特定の人に「あなたが好きです。」と伝えること。
アドバタイジング(広告)
不特定の人に「あなたが好きです。」と伝えること。
PR
第三者が「あなたが好きみたいです。」と伝えること。
ブランディング
相手から「あなたが好きです。」と言わせること。
「ブランディング」があれば、「マーケティング」も「アドバタイジング」も「PR」も不要です。
なぜなら、相手から「好きです。」と言ってもらえるからです。
例えば、不潔で自堕落な男性がいくら女性にアプローチ(マーケティング・アドバタイジング・PR)しても、時間とお金の無駄です。
一方で、清潔感があり、エステや筋トレや勉強など自己投資に励む男性であれば、女性からアプローチされます。
だからこそ、「ブランディング」さえあれば、他の方法は不要なのです!
(2)ブランディングの重要性(ブランディングのない経営の末路)
①ベンチャー企業の生存率
ベンチャー企業は、20年後にはほぼ全て倒産すると言われています。
それは、ブランディングがないからです。
ブランディングがないとなぜ、衰退してしまうのか、見ていきましょう。
②ブランディングがない場合の「負のスパイラル」
「ブランディングがない=お客様から好きと言ってもらえない」状態です。
商品・サービスのみでの勝負となるため、以下のとおり「負のスパイラル」に陥ります。
①価格競争
ブランディングがないため、優位性を確保するために値下げを行う。
②サービス競争
値下げが限界まで来ると、レシピ本を配布するなどサービス競争が起きる。
③自社コスト
原価以外にサービス分のコストが発生。
④利益率低下
自社コストが発生した分、利益率が低下する。
⑤コスト削減(PR削減)
利益率を確保するため、コスト削減のため、PRを削減する。
⑥シェア低下
PR削減で集客が減るため、売上シェアが下がる。
結果、売上を上げるため、価格を下げるといった「負のスパイラル」に陥り、倒産してしまいます。
それでは、「負のスパイラル」から抜け出すブランディングを解説していきます。
2.ブランディングの種類
ブランディングの種類は、4種類に分けられます。
「コーポレート」ブランディング
→どう繋がるか
「プロダクト」ブランディング
→何を売るか
「マーケティング」ブランディング
→どう広めるか
「セールス」ブランディング
→どう売るか
では、それぞれ解説していきます。
(1)「コーポレート」ブランディング
「コーポレート」ブランディングとは、「どう繋がるか」のブランディングです。
結論からいうと、競合は把握するが、競合を作っては、絶対にいけません。
上手くブランディングしている企業は、○○だが○○でないと明確に断言しています。
例えば、Googleです。
グーグルマップやグーグルドライブなど、テクノロジー企業としてのイメージが強いかと思います。
しかし、Googleの売上の9割は広告で広告会社です。
「広告会社であるが、広告会社でない」と明言し、負のスパイラルから抜け出す、ブランディング戦略を実践しています。
(2)「プロダクト」ブランディング
「プロダクト」ブランディングとは、「何を売るか」のブランディングです。
「プロダクト」ブランディングの中でも、「価格」の決定は特に重要です。
「価格」の決定は、3STEPで戦略的に行います。
①STEP1
カフェを開く前に、いくらならカフェラテを購入するか調査します。
調査結果が100人中100人が500円ならカフェラテを購入(①)し、1,500円なら誰も購入しない(②)とします。
ここで、単純に500円で設定してしまうことは、間違いです。
①と②の人数をつなげて、上記の表を作成します。
そうすると、750円なら75人、1000円なら50人、1250円なら25人が購買数になることが推察できます。
②STEP2
各価格の売上・費用・利益を算出します。
500円なら、以下のとおりの計算式となります。
【売上】50,000円(500円×100人)
【費用】30,000円(300円×100人)
【利益】20,000円(【売上】ー【費用】)
このロジックで、計算していくと価格1,000円が最も利益を残せる価格であることが分かります。
750円以下を切り捨て、1,000円以上でチャレンジしていくことが重要です。
③STEP3
狙いを定めた価格まで、付加価値を上げていく方法は3つあります。
付加価値を上げる3つの方法
①「空間」付加価値
インテリアや席の広さなど、「空間」の価値を上げる。
②「商品」付加価値
高級な珈琲豆や焙煎機など、「商品自体」の価値を上げる。
③「サービス(エンターテイメント)」付加価値
インスタなどのSNSで顧客とコミュニケーションを取ったり、顧客の特徴をデータベースに蓄積したりと「サービス(体験等)」で価値を上げる。
特に、③「サービス(エンターテイメント)」付加価値はコストがかからず、効果が高くとても重要な行動となります。
上記①~③の観点で、DO1~DO3と行動を積み上げ、付加価値を上げていきます。
(3)「マーケティング」ブランディング
「マーケティング」ブランディングとは、「どう広めるか」のブランディングです。
珈琲の相場価格は、マクドナルドの100円ですが、なぜスタバは売れるのでしょうか。
それは、フランチャイズ契約がなく、全て直営店だからです。
直営店とすることで、「売上」ではなく「くつろぎ」ファーストで考えることができます。
そのため、マクドナルドのようにフランチャイズのオーナーが回転率を重視し、席を狭くすることはありません。
ゆったりとした空間付加価値を提供ができるため、相場以上の価格で、スタバは売ることができます。
(4)「セールス」ブランディング
「セールス」ブランディングとは、「どう売るか」のブランディングです。
商品を売りたければ、商品を売ってはいけません。
なぜなら、相手に「欲しい」と言わせるためです。
例えば、YAMAHAのピアノ教室戦略です。
YAMAHAは、ピアノを売りたいですが、ピアノを売らず、ピアノ教室を売ります。
ピアノは高額な商品だと、数百万円するため、ピアノ教室でピアノが欲しい言わせ、買ってもらう戦略を取っています。
商品を売らずに不随するサービス提供で、相手から欲しいと言わせることが、セールスブランディングです。
3.まとめ
ブランティングとは、顧客から「あなたが好き。(商品が欲しい)」と言わせることです。
ブランディングには4種類あり、全てにおいて「商品を売らずに、商品を売ること」が神髄となります。
①「コーポレート」ブランディングでは、○○会社だが○○会社でないと明確に断言する。
②「プロダクト」ブランディングでは、相場価格で設定せず、最も利益を残せる価格で設定できるよう、サービス等で付加価値を上げていく。
③「マーケティング」ブランディングでは、売上(回転率等)を優先せず、付加価値(くつろぎ空間等)を追求する。
④「セールス」ブランディングでは、商品を売らずに不随するサービスを提供する。
顧客が気付いた時には、商品やサービスを好きなっており、「欲しい」と言わせるこれがブランディングです。
ビジネス以外でもSNSなど私生活でも活用できる戦略ですので、是非実践してみて下さい!
では、また!